【船橋市(船橋日大前駅周辺)の解決事例】認知症が疑われる親の“相続直前の贈与”に不安…家庭内トラブルを避けつつ、相続手続きを円滑化した事例
本件は、船橋市にお住まいの方からご相談いただいた相続・遺言手続きの解決事例です。
当事務所では、相続人調査や遺産分割書作成などの実務対応を通じて、円満な解決をサポートしました。
■1.相談の背景
船橋市在住の40代男性C様から、「父が亡くなる直前に、兄が父名義の預金を大きく動かしていた。そのまま相続を進めてよいのか不安」という相談がありました。
亡くなられたのはC様の父(81歳)。法定相続人は、
長男(兄)
次男(C様) の2名です。
生前、父は軽度の認知症の疑いがあり、入退院を繰り返していました。その状況で、父名義の預金口座から約180万円が兄により引き出されていたことが分かり、C様は不信感を抱いていました。
しかし、相続財産は以下のとおりで、司法や調停にするほどの規模ではありません:
預貯金:約650万円
船橋市内の戸建て(評価額約1700万円)
自動車(普通車)
C様は「揉めたくはないが、このまま不明金を放置して遺産分割を進めてよいのだろうか」と不安を抱え、当事務所(行政書士)へ依頼されました。
■2.行政書士の最初の対応:事実関係の整理
行政書士としてまず行ったのは、 “不明金の法的な扱いを明確にすること” でした。
兄による引き出しは、
父が入院中で動けない時期に行われている
キャッシュカードを兄が管理していた
ATMで複数回に分けて引き出されている という点を確認。
しかし、兄は「父の入院費や生活費の立替のためで、父に了承を得ていた」と主張。
この段階では、 ・横領に該当するかはグレーゾーン ・ただし、相続人二人で冷静に話し合えば整理が可能 と判断しました(行政書士は法律判断は行わず、事実整理と合意形成のサポートを中心に対応)。
■3.相続財産の評価と“現実的な落としどころ”を作る
次に、相続財産の性質を整理し、具体的な分割案を検討。
不明金180万円については、兄の説明に合理性がある部分もあり、完全に返還を求めると争いになりかねませんでした。
そのため行政書士として、C様へ以下を提案:
不明金の一部は「生前の父の生活費・医療費」として認める
ただし、全額を兄の単独利益とせず、遺産分割で調整する
C様も「兄と争うことは避けたいので、妥当な調整があれば受け入れたい」と了承されました。
■4.兄への説明と合意形成
行政書士として兄へ文書で丁寧に説明:
不明金が遺産分割に影響する可能性
C様の不安
“兄を責める意図ではない”こと
フェアな分割案を提示
兄は当初、感情的にやや反発がありましたが、 「生前に父の面倒を見たのは自分。負担を分かってほしい」 との思いが前面に出ているだけでした。
そこで行政書士として、兄の介護負担も適切に評価し、双方にとって納得感のある案を再構築:
不明金180万円のうち、100万円を介護負担分として兄側に配慮
残り80万円は遺産としてカウントし、全体のバランスで調整
兄も「それなら納得できる」と態度が軟化し、合意に至りました。
■5.最終的な遺産分割内容
合意後、以下の内容で遺産分割協議書を行政書士として作成:
自宅不動産:兄が取得(介護負担の評価を踏まえ)
預貯金:兄360万円、C様290万円
自動車:C様
この調整により、不明金の扱いをめぐる疑念は解消され、兄弟の関係も悪化せず円満に決着しました。
■6.行政書士として対応した業務
今回行政書士が行ったのは:
戸籍収集と相続人確定
相続財産の評価整理
不明金の事実関係の“非法律的整理”
相続関係説明図の作成
遺産分割協議書の作成
預貯金相続手続きのサポート
調停・裁判にせず、家庭内トラブルを避けながらまとめるという、行政書士の実務に適したケースでした。
■7.この事例が示すポイント
●1)認知症疑いの時期の出金は“争う前に整理”が重要
明確に違法と言い切れないケースでは、争いを避けつつ合理的な説明・調整が不可欠です。
●2)行政書士が“中立的な聞き役”になることで関係が改善する
専門家が第三者として介入すると相続人同士の感情摩擦が減ります。
●3)不明金は“返還請求”ではなく“遺産分割の調整”で解決する方法がある
裁判より円満で、実務でも多い解決手段です。
■8.まとめ
今回の船橋市の事例では、認知症が疑われる時期の預金引き出しが問題の中心でしたが、行政書士が事実整理と丁寧な説明を行うことで、家庭内の不信感を払拭し、穏やかな遺産分割を実現しました。
金額の大小を問わず、“相続直前の出金”に不安を抱える相談者は多く、早期に専門家へ依頼することで問題を大きくせずに済む好例といえます。
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