【千葉市の解決事例】 相続人同士の不信感から協議が停滞した事例
■ご相談者
千葉市花見川区在住・50代女性(長女)
■相談内容
「父が亡くなり相続手続きを進めたいが、弟との関係が悪く、話し合いができない。
弁護士に頼むほど争ってはいないが、専門家に入ってほしい」というご相談。
相談時の状況は次のとおりでした。
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相続人:長女(相談者・千葉市在住)、長男(県外在住)の2名
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遺産:千葉市内の自宅不動産、預貯金4件
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遺言書なし
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生前、父と長男の間に金銭的トラブルがあった
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表立った争いはないが、互いに不信感が強く直接連絡を避けている
相談者は「このままだと何も進まず、気持ちだけが消耗する」と悩んでいました。
■行政書士による対応
①相続関係の確定
まず、父の出生から死亡までの戸籍・除籍・原戸籍を取得。
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千葉市・市原市で戸籍関係書類を収集
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相続人2名を正式に確定
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当事者同士を直接やり取りさせず、行政書士が唯一の窓口 となる方針を決定
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②財産調査・財産目録作成
次に、遺産の全体像を客観的に整理。
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銀行4行への残高照会
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自宅不動産の固定資産評価証明書、登記事項証明書、名寄帳取得
調査期間:約1か月
財産概要:
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預貯金合計:約1,500万円
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自宅不動産:評価額約2,100万円
行政書士が財産目録を作成し、双方へ同時に郵送。
③遺産分割協議──不信感への対応
協議最大の障害は、
「相手が何を考えているか分からない」という心理的不信でした。
行政書士は以下の方法を採用。
●①個別説明の徹底
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長女・長男それぞれに、同じ資料・同じ説明を実施
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法定相続分を明確に提示
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行政書士がどちらの味方でもないことを明確化
●②“公平感”を重視した提案
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自宅は売却し、換価分割
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預貯金と合わせて金銭で分配
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手続費用は相続財産から控除
これにより、「裏で有利な話をされていない」という安心感を形成。
④合意形成までの時間
換価分割という結論に至るまで、
双方がそれぞれ考える時間を必要とし、
合意までに約2か月半を要しました。
⑤遺産分割協議書の作成
合意内容を反映した遺産分割協議書を行政書士が作成。
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売却予定不動産の表示を明確化
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売却代金の分配方法を具体的に記載
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署名押印は郵送で回収
回収完了まで約2週間。
⑥金融機関・不動産関連手続き
行政書士が各手続きを一括で進行。
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銀行口座の解約
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不動産売却に向けた名義整理
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売却代金の分配サポート
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■結果
相談開始から 約6か月で遺産整理・遺産分割が完了。
直接の対立はなかったものの、
不信感という“見えない壁”が相続を長期化させていました。
行政書士が中立的な窓口となり、
同一情報・同一説明を徹底したことで、
大きな紛争に発展することなく解決に至りました。
■ご依頼者の声
「弟と直接話すのが精神的に辛かったのですが、先生が間に入ってくれたことで、冷静に手続きを進めることができました。
半年かかりましたが、争わずに終えられて本当に良かったです。」
■実務上のポイント(行政書士視点)
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不信感だけでも相続は長期化する
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行政書士が窓口になることで感情的対立を防げる
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換価分割は公平感を得やすいが、時間はかかる
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遺産整理・遺産分割は最低3か月、対立があれば半年程度が一般的
本件は、当事務所の【相続手続フルサポート】内で対応しました。
費用の目安はこちらをご参照ください。
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