【船橋市の解決事例】「介護をしていない兄が“寄与分を否定”」―介護証拠が乏しい中で合理的寄与分を認めさせたケース
本件は、船橋市にお住まいの方からご相談いただいた相続・遺言手続きの解決事例です。
当事務所では、相続人調査や遺産分割書作成などの実務対応を通じて、円満な解決をサポートしました。
■1 相談の概要
船橋市在住の女性Cさん(次女)から相談。
「10年間、父の介護をしてきましたが、兄が
“どうせただ一緒に住んでいただけだろ”と寄与分を認めてくれません」
実務で最も難しいのが、
“介護をしてきた証拠が弱い場合の寄与分の立証”。
今回も、介護日誌なし、施設契約書なし、通院付き添いの記録もわずかという“典型的に証拠が薄いケース”でした。
しかし結果として、
▶ 1,800万円の遺産のうち、寄与分として300万円を確保
することに成功しました。
■2 船橋市で増えている「同居介護の見えない負担」
船橋市は介護保険サービスの利用率が高い反面、
「同居家族が大半の負担を背負っている」が表面化しにくい地域です。
-
一緒に住んでいる
-
施設に入れていない
-
介護保険サービスを併用していない
このような家庭では、寄与分が認められにくい傾向があります。
■3 当事務所が行った寄与分立証の戦略
証拠が乏しい場合、以下の“補完手法”が重要です。
✔(1)生活実態のヒアリング
-
食事の準備
-
深夜のトイレ介助
-
睡眠障害の対応
-
金銭管理
-
通院付き添い
これらを「時系列」で整理。
✔(2)医療機関の来院履歴を取得
介護の必要性を裏付けるため、
病院の受付記録・処方箋の履歴を収集。
✔(3)近隣住民・ケアマネの「実態証言」
“第三者の証言”は寄与分認定の強い補強材料になります。
✔(4)家計簿・支出記録から介護費用の算出
-
送迎タクシー代
-
医療費立替
-
消耗品費
これらを積算し、経済的寄与を可視化。 -
■4 相続人間調整と交渉
兄は当初、
「寄与分なんて認める理由がない」
と強硬でした。
しかし、
-
医療機関の公式記録
-
第三者証言
-
Cさんの支出証拠
-
船橋市の介護サービス利用率と家庭負担に関する地域データ
を組み合わせて、“客観的な負担” を提示。
最終的には兄も、
「これだけ整理されているなら、寄与分を認めざるを得ない」
と納得。
■5 結果:300万円の寄与分を確保
-
遺産総額1,800万円
-
寄与分:300万円
-
実質的には相続分が大幅に増加
-
兄妹間の関係も修復
Cさんは、
「証拠が乏しくても、専門家ならここまで組み立ててくれるんですね…」
と涙ながらに話されていました。
■6 本事例のポイント
-
証拠が弱い場合でも“補完証拠”で寄与分は主張できる
-
家庭内介護は評価されにくいため、専門家の論理構成が不可欠
-
船橋市の地域特性(介護サービス併用の少なさ)も認定の後押しになる
-
寄与分の立証は戦略的に行うことで結果が大きく変わる
本件は、当事務所の【相続手続フルサポート】内で対応しました。
費用の目安はこちらをご参照ください。
この事例とあわせて読まれている解決事例
同居していた姉が財産管理を担っていたケース──兄弟間の不信感を解消し、3か月半で円満な遺産分割に至った事例
同じように「相続人同士の意見対立」「遺産分割が止まっている」状況でお悩みの方は、地域別の解決事例や相談窓口も参考にしてください。
