相続税額をシミュレーションして最小限にした事例
●ご主人がなくなり、相続人は奥様(84歳)と子2名、相続財産は不動産の他預貯金、株式
等合わせて基礎控除額を上回る金額でした。誰がどの財産を相続するか決まっておらず、ご
本人たちもどう分ければいいのかわからないとのご相談でした。とにかく「一番税金がかか
らない方法でお願いしたい」という強いご希望をお持ちでした。
●お電話で相続税の対象となる相続財産があるとうかがっていたので、初回の面談時から、
相続税専門の税理士とご対応しました。今回の相続税だけを考えれば、配偶者である奥様が
多く相続して、配偶者の非課税枠を使う方法が良いのですが、将来の相続税(二次相続)の
ことも考える必要があります。特に配偶者が今回の様にご高齢の場合、遠くない将来に次の
相続が発生します。今回税金がゼロになっても、次の相続時にお子様たちに多額の相続税が
かかる場合があります。
まずは、税理士が一次相続した場合の相続税、二次相続した場合の相続税を、複数の遺産分
割案ごとにシミュレーションして、相続人の方々にご提案しました。将来の相続税の事も考
え、配偶者だけでなくお子様たちも遺産を取得される方法もご提案したところ、ご相続人は
悩むことなくこちらの案を選ばれました。
●遺産分割内容が決まった時点で、当事務所が遺産分割協議書を作成し、登記を司法書士事
務所に依頼しました。登記完了後に、必要な書類を税理士に引継ぎ相続税の申告に移行しま
した。相談場所が一か所で、しかも相続税がミニマムになり喜んでいただきました。