【習志野市の解決事例】相続人の一人が“遺産分割協議に一切応じない”ケースを、実務的に解決した事例 —— 無回答・無視の相続人にどう対応すべきか ——*
本件は、習志野市で相続・遺言に関するお悩みを抱えていた方からのご相談事例です。
行政書士が状況を整理し、必要な相続手続きを一つずつ進めることで解決に至りました。
■1 相談背景(習志野市・50代男性)
習志野市在住のCさん(50代男性)からのご相談です。
亡くなったお父さまの相続で、兄弟3人のうち、長男Dさん(60代)が 遺産分割協議に全く応じない 状況が続いていました。
Cさんはこう話します。
「LINEも電話も返ってこないんです。
書面を送っても無視。父の銀行口座も凍結したまま、税金も払えません。」
一方、長男Dさんはというと、数年前から家族関係が希薄で、
お父様との関係は悪化
葬儀にも参加せず
遠方に引っ越し、住所もはっきりしない
遺産内容を知ろうとしない
調停になると反発する可能性が高い
という、実務上「最も厄介なタイプの相続人」に該当します。
■2 相続財産の状況
財産の内容は比較的シンプルです。
習志野市内の戸建て(評価額約1,800万円)
預貯金 約350万円
自動車(評価額ほぼなし)
未払いの固定資産税等 約15万円
Cさん・妹Eさんの希望は、
「家は売って3人で分けたい。父もそれを望んでいたと思う。
ただ、長男が何も答えないので、前に進まない……。」
というもの。
■3 相続人が“無視する”ケースで最初にすべきこと
こうした状況で大事なのは、次の3点です。
連絡を取る努力を「証拠として残す」こと
行政書士名で公的な通知を送ること(心理的効果が大きい)
それでもダメなら、粛々と法的手続きに進む
本件はまさにこのパターンでした。
■4 実務上の対応プロセス
●(1)最新の住所を調査(住民票照会)
まず長男Dさんの住所を正確に把握するため、職権調査を実施し、最新の住所を取得しました。
これにより、
郵便物が届いていなかった
旧住所に通知していたため、すべて不達になっていた
という問題点が判明。
多くの相続で起きる、よくある実務トラブル です。
●(2)行政書士名で「正式通知」を送付
内容証明と同じ形式で、次の内容を盛り込んだ通知を発送。
相続発生の事実
相続財産の一覧
遺産分割協議の案
期限までに返答がない場合の対応(調停申立て等)
どのような方法でも構わないので返答を求める旨
専門家名で送ることで「きちんと対応しなければならない」という心理が働きやすく、非常に効果的です。
しかし、Dさんからの返事はありませんでした。
●(3)“応答ゼロ”を前提に次のステップへ
ここでCさんは迷います。
「調停までしたくないんです。兄が怒ってしまいそうで……。」
この気持ちは非常によく分かります。
ですが、回答がない以上、次に進まなければ 銀行口座の凍結解除も、家の売却も不可能 です。
そこでご提案したのは、
「相手が出てこなくても進められる調停の活用」
でした。
●(4)家庭裁判所の調停申立て(船橋市・習志野市で最も多い実務対応)
※相続人が応じないケースでは、実務上 最も効果がある方法 です。
調停は、
相手が参加しなくても手続きは進む
裁判所が相手に呼びかけてくれる(強制力に近い)
多くの場合、2〜3回で方向性が決まる
専門家が資料をまとめ、申立書も作成
というメリットがあります。
本件でも、調停申立て後、裁判所からの呼出しにより、ようやく長男Dさんが動き始めました。
■5 事態が動いたきっかけ
調停期日にはDさん本人は来ませんでしたが、
裁判所から「出席しない場合の扱い」を説明する書類が届いたことが決定打 になりました。
その後、Dさんから次のようにメールが届きました。
「父の遺産については任せたい。家を売って構わない。取り分は3人均等でいい。」
長年連絡も途絶えていた長男からの初めての返答。
Cさんと妹さんは驚き、そしてホッとされていました。
■6 実際の決着方法
最終的には以下の方法で解決しました。
●① 相続人3人の均等分割
Dさんが争わない意思を示したため、最もスムーズな分割方式を採用。
●② 自宅は売却し、代金を3分割
行政書士が不動産会社を手配し、売却までフルサポート。
固定資産税など未払い分は売却代金から精算。
●③ 3人全員の署名を揃えた「遺産分割協議書」を作成
本人確認
署名捺印
内容の確認
郵送での回収
すべて当方が代行し、スムーズに完了。
■7 結果:調停申立てが“争いを避ける手段”になった
「調停=揉める」というイメージがありますが、実務的には真逆です。
本件でも、
調停になったことで長男が動いた
感情的対立は起きなかった
手続きはスムーズに終了
家族関係を壊さずに済んだ
という結果につながりました。
Cさんは最後にこう話しました。
「調停にしたのは“喧嘩”じゃなく、兄に向き合ってもらうための手段だったんですね。
一生解決しないと思っていたので、本当に助かりました。」
■8 まとめ:船橋市・習志野市で“相続人が無視する”ケースは非常に多い
相続相談の中でも特に多いのが、
連絡がつかない
LINEをブロックされた
連絡は取れるが返答しない
そもそも協議をする気がない
「家族の問題」に専門家が介入すると嫌がる
といったケースです。
しかし実務的には、
相手が無視しても動かせる方法は多数ある
ため、「何もできない」ということはありません。
本件は、当事務所の【相続手続フルサポート】内で対応しました。
費用の目安はこちらをご参照ください。
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