「同居していた兄が“無断で使った預金”の精算問題――争いを避けながら正確に計算する方法」
2025/11/28
「同居していた兄が“無断で使った預金”の精算問題――争いを避けながら正確に計算する方法」
相続のご相談の中で、ここ数年とくに増えているのが「同居していたご家族による預金の引き出し問題」です。
たとえば長男が親と同居し、生活費や病院の支払を担当していた。亡くなってみると、預金の出し入れが多く、「これは本当に家族のために使われたのか?」と、他の兄弟姉妹が疑義を持つケースです。
実は、この種類のトラブルは遺産分割の中でも最も感情的になりやすく、兄弟関係が壊れる大きなきっかけにもなります。一方で、冷静に状況整理をしていけば、感情をこじらせず、相続手続きをスムーズに進める方法があります。
■よくある「疑われやすい3つのパターン」
キャッシュカードを家族が預かり、ATMで頻繁に引き出していた
生活費と個人費用の境界が曖昧で、どこまでが親の支払いか不明
介護サービスや病院への支払いをまとめて同居家族が管理していた
このような場合、他の家族から「勝手に使ったのでは?」と問題視されてしまうことがあります。
■しかし、同居家族が悪いわけではありません
多くの場合、同居されていた方は親の介護や生活を支えるために奔走し、結果として支出の管理が曖昧になるという構造的な問題を抱えています。
重要なのは「疑って責める」ことではなく、
・親のお金が何に使われていたのか
・どの支出が正当な生活費なのか
・どれが同居家族の“立替え”だったのか
これを一つ一つ整理していくことです。
■解決の流れ(当事務所で実際に行う手順)
預金通帳の出入金を時系列で整理
介護費・医療費・生活費などの必要支出を分類
家族の立替分、親名義の支出を仕分け
疑義が残る部分について「推定できる支出か」を判断
相続人同士が合意できる説明書を作成
この「説明書(支出整理表)」があるかないかで、相続協議の難易度が大きく変わります。
■円満に解決できた具体例
習志野市のご相談者様の場合、同居していた長男が10年間にわたり生活費や医療費を管理されていました。
他の兄弟は大きな不信感を抱いていましたが、支出を丁寧に仕分けし、長男が5年間で合計120万円を立て替えていた事実も判明。
最終的に兄弟三名の“感情”が落ち着き、円満に遺産分割協議が成立しました。
■結論:疑う前に「整理」を。争いは整理から防げます
この問題は、早い段階でプロが第三者として入ることで、家族関係の悪化を防ぐことができます。
同じようなお悩みがあれば、つだぬま相続相談室にご相談ください。
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つだぬま相続相談室 行政書士 江川二朗
千葉県習志野市津田沼1-13-24-205
電話番号 : 047-406-5995
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