つだぬま相続相談室 行政書士 江川二朗

【習志野市の解決事例】「亡くなった親の借金が発覚し、相続人が相続放棄か限定承認かで対立したケース」

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【習志野市の解決事例】「亡くなった親の借金が発覚し、相続人が相続放棄か限定承認かで対立したケース」

【習志野市の解決事例】「亡くなった親の借金が発覚し、相続人が相続放棄か限定承認かで対立したケース」

本件は、習志野市で相続・遺言に関するお悩みを抱えていた方からのご相談事例です。
行政書士が状況を整理し、必要な相続手続きを一つずつ進めることで解決に至りました。

 

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相続のトラブルでよくあるのが 「プラスの財産より借金のほうが多いかもしれない」 というケースです。
これは特に、預貯金や不動産の名義は確認できても、債務が不明確な場合 に起こります。

今回の相談は、亡くなった父が生前に借入れを行っていたことが判明し、
長男・長女で相続放棄か限定承認かをめぐって対立した事例です。


1.状況:父の死亡後に借金が発覚

相談に来られたのは、船橋市の K さん(長男)と妹 L さんです。
父は一人暮らしで、亡くなった時点で自宅と少額の預貯金を残していました。

遺産概要:

  • 自宅(土地建物):1,500万円
  • 預貯金:100万円
  • 借金(カードローン・消費者金融など):約1,800万円

父の死亡直後、金融機関や信用情報の調査で借金の存在が判明しました。

  • 長男 K さんは「自宅を取得して借金は放棄したい」と考えました
  • 妹 L さんは「父の借金を抱えたくないので、相続放棄したい」と主張

ここで 相続放棄と限定承認の選択 が問題となりました。


2.相続放棄と限定承認の基本

法律上、相続人には以下の選択肢があります。

相続放棄(民法938条)

  • 財産も借金も一切相続しない
  • 申述書を家庭裁判所に提出する必要あり
  • 被相続人の死亡を知ってから 3か月以内 に手続き

限定承認(民法922条)

  • 相続する財産の範囲で借金を支払う
  • プラスの財産を超える借金は相続しない
  • 相続人全員が合意して、家庭裁判所に申述する必要あり

今回のケースでは、自宅を取得したい長男借金を避けたい妹 で意見が分かれました。


3.争点整理

  1. 借金の全額把握ができていない
  2. 自宅を長男が取得する場合、限定承認で可能か
  3. 相続放棄を選択する場合、どの期限までに手続きすべきか
  4. 家庭裁判所に申述する際の書類や手順の調整

4.専門家による対応

借金額・内容の確認

  • 消費者金融・銀行・カードローンの照会
  • 公共料金・未払税金の確認
  • 契約書・領収書の整理

自宅評価

  • 土地・建物の評価額:1,500万円
  • 債務総額:1,800万円
  • 現状では プラス財産より借金が上回る

5.相続放棄か限定承認かの判断

専門家が整理した結果:

  • 相続放棄:妹はこれを選択
  • 限定承認:長男は自宅を取得するために限定承認を選択

ただし、限定承認は相続人全員の合意が必要です。


6.合意形成のプロセス

  1. 家庭裁判所に限定承認申述
    • 全員の署名・捺印が必要
    • 書類作成・提出を専門家がサポート
  2. 自宅を現物で取得する場合の評価調整
    • 借金を含めた清算表を作成
    • 現金差額の支払い方法を明確化
  3. 妹が放棄を選択
    • 代わりに家庭裁判所への申述で相続放棄を正式に完了

7.解決内容

  • 長男 K さんが限定承認を選択し、自宅を取得
  • 借金は自宅の評価範囲内で清算
  • 妹 L さんは相続放棄により、借金も財産も一切相続せず
  • 家庭裁判所に申述し、正式に手続き完了

8.実務上のポイント

  1. 借金の存在が不明確な場合は、まず全容を把握する
  2. 限定承認は相続人全員の合意が必須
  3. 相続放棄は期限厳守(死亡を知ってから3か月以内)
  4. 財産・債務の評価と調整を明確に文書化
  5. 専門家が間に入ると手続き・心理的摩擦を減らせる

9.まとめ

  • 亡くなった親の借金が発覚すると、相続人の判断が分かれる
  • 限定承認と相続放棄を正しく使い分けることが重要
  • 専門家のサポートで、兄妹間の対立を回避し、円滑に手続き完了

 

本件は、当事務所の【相続手続フルサポート】内で対応しました。
費用の目安はこちらをご参照ください。

 

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